抗結核薬の使用において耐性菌の発現は重大な問題です。
特に多剤耐性肺結核を適応とする本剤においては、抗結核薬の不適切な使用による耐性菌の発現リスクを未然に防止し、治療の選択肢を残す必要があります。
多剤耐性肺結核の治療は耐性菌の発現防止のため、感受性を有する抗結核薬を3剤以上併用し、確実に服用することが重要です。
本剤投与にあたり、以下の点をご留意ください。
《適応症》多剤耐性肺結核
《用法及び用量に関連する注意》
(1) 本剤の使用にあたっては,耐性菌の発現を防ぐため,原則として他の抗結核薬及び本剤に対する感受性(耐性)を確認し,感受性を有する既存の抗結核薬3剤以上に本剤を上乗せして併用すること。
(2) 臨床試験において継続して6箇月を超える使用経験はないため,本剤を長期に使用する場合は,リスクとベネフィットを考慮して投与の継続を慎重に判断すること。
(3) 空腹時に本剤を投与した場合,食後投与と比較してCmax及びAUCの低下が認められることから,空腹時投与を避けること。